印象的な名刺を自分で作成するには~5つのポイントと2つのNG~

名刺は、ビジネスの成功や人脈の構築に役立てることができます。

日本では、ビジネス上の初対面における自己紹介のための必需品と言っても過言ではありません。

印象的な名刺の作成は、プロのデザイナーに依頼することもできますが、近年はデザインツールを使って自分で作る人が増えています。

例えばデザインACでは約300以上の豊富なデザインのテンプレートが無料で利用可能です。

簡単で使いやすい操作性のため、オリジナル性の高い名刺を作成することもできます。

この記事は、デザインツールで印象的な名刺を作成するポイントとやってはいけないことなどについて解説します。


名刺の種類と重要性

名刺には、企業の社員や個人事業主などが持つ個人の名刺と、ショップカードとも呼ばれるお店の名刺があります。

個人の名刺は、出会いの場での自己紹介を円滑にしてくれます。

紙の名刺は、デジタル化すれば、保管スペースが不要でいつまでも保存可能です。

印象的な名刺を渡して挨拶をする習慣は、いつか何らかのビジネスチャンスにつながる可能性があり、デジタル社会の現代でも、名刺は貴重な機会を活かすアイテムとして重宝されています。

お店の名刺は、お店の情報やサービスをまとめたセンスが良い名刺を作成し配ることで、再訪などの効果が期待できます。

お店で直接渡したり、商品やサンプル品などと一緒に発送したりすることで集客に役立てることが可能です。


名刺の豆知識

現代の日本の名刺は、91mm × 51mmが標準サイズです。

発祥の地は中国で、その後ヨーロッパにも伝わり、日本では19世紀初頭頃から使われ始めたと言われています。

名刺という漢字の由来は、中国で使われ始めた当初、木や竹でできた「刺」が使われていたためです。


印象的な名刺をデザインツールで作成する5つのポイント

名刺の目的は、自己紹介として詳細情報を伝えることはもちろん、いつか見返したときにも思い出してもらえることにあります。

その為にも、企業やお店のイメージに合った印象的なデザインを選ぶ必要があります。

下記5つのポイントをぜひ参考にしてみてください。

1.掲載情報の優先順位を決める

まずは、名刺に掲載したい情報の優先順位を決めましょう。

一番目立たせたい情報は、この後フォントを決める際に、一番大きな文字にします。

2.レイアウトを決める

デザインACなどのデザインツールは、テンプレートのレイアウトのままでも使用できますが、変更も可能です。

関連する情報をまとめて配置すると見た目がスッキリします。

一般的なレイアウトは、会社名、所属部署、肩書、氏名、各種連絡先の順番に掲載します。

各種連絡先とは、郵便番号、住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、ホームページURL、SNSのIDなどです。

その他に、企業やブランドのロゴマーク、例えばプライバシーマークの認証マークなどを表面か裏面に掲載する場合は、全体的なバランスを考慮しながら、それらの配置場所を考えます。

3.フォントのサイズなどを決める

フォントの種類はたくさんありますが、同じ種類のフォントに統一した方が見やすいでしょう。

人気があるフォントの中で、特にポピュラーなのは、明朝体やゴシック体です。

大きさは、目立たせたい情報を、その他よりも大きくします。

氏名を一番大きくするのが一般的です。

下記によく使われている目安のサイズをご紹介します。

DTPポイント企画によると、1 pt=0.3528mmです。

  • 会社名:9pt以上(3.2mm以上)
  • 氏名:12~19pt(4.3~6.7mm前後)
  • 所属部署・肩書:7pt以上(2.5mm以上)
  • 各種連絡先など:6pt以上(2.1mm以上)

4.余白をしっかり取る

名刺の外側は、印刷上3mm以上の余白を作っておく必要があります。

余裕を持たせて見やすくするために、5〜7mmの余白にするのが一般的です。

会社、氏名、各種連絡先など、関連要素ごとのブロック間にも、十分な余白を作るとバランスがよくなります。

5.その他

デザインや色は、企業やブランドのイメージに合うものを基調に選びましょう。

シンプルな方が好まれる傾向があり、ほとんどの名刺が2〜3色程度に抑えています。

もっと目立つ名刺にしたい場合は、コストは高くなりますが、紙の質感や厚みを珍しいものにしたり、凹凸や金箔などの特殊な加工を施したりすると効果的です。

近年は、表面か裏面にQRコードを掲載している名刺も増えています。

スマートフォンなどですぐにリンク先にアクセスができるため、入力ミスもなく便利です。

名刺を通してアクセスしてほしいリンク先がある場合には、掲載しておいた方がよいでしょう。

デザインACなどのデザインツールを使うと、簡単にQRコードを生成・掲載することができます。


名刺作成で2つのやってはいけないこと

 

1.情報を詰め込みすぎない

あまりにも情報を詰め込みすぎた名刺は、読みづらいため好まれません。

情報を取捨選択し、必要不可欠な情報のみを掲載するようにしましょう。

文字装飾やカラーなども、企業やブランドのイメージに合っていれば問題ありませんが、イメージに合わないものは逆効果です。

2.業務委託の場合の注意点

業務委託で仕事をしている場合は、その企業名の名刺を作成してはいけません。

例え業務委託元から受託者に貸与されても、その企業名の名刺は、使用しない方がよいでしょう。

詐欺罪や偽装請負に該当する可能性があります。

個人名の名刺を作成し、パートナー企業として社名を掲載するならば、罪に問われることはありません。

ただし、必ず業務委託元に了承を得た上で掲載してください。

掲載許可を取っていれば、複数のパートナー企業をまとめて掲載しても問題はなく、名刺で実績をアピールすることもできます。

ライバル企業同士などの理由で、他のパートナー企業に知られたくない場合は、複数枚の名刺を作成してもよいです。

 

 

 

名刺は一人一枚という決まりはありません。

上記に説明したような注意点を厳守した上で、必要な場合は、複数の名刺を上手に使い分けましょう。

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